現在、訴追の始まったところで、今後裁判が数ヶ月間続くであろう。アジスアベバでは76人が裁判を受けており、死刑判決がでる可能性もある。被告人は野党統一と民主主義連合(CUD)指導者、当選した議員、法律家、学者などである。
人権活動家も起訴された。健康状態が懸念される76歳のメスフィン・ウォルデマリアムは、国内で唯一の人権監視団体、エチオピア人権評議会の創設者である。南アフリカに本部を置く開発援助団体アクションエイド(ActionAid)のエチオピア事務所政策アドボカシー担当ダニエル・ベケレ、エチオピア社会正義のための組織(Organization for Social Justice in Ethiopia)所長ネトサネト・デミシイ。ベケレとデミシイはいずれも法律家であり、貧困反対国際キャンペーン(Global Campaign Against Poverty)の活動もしている。エチオピア教員組合のアジスアベバ代表カサフン・ケベベ。
民間メディアのジャーナリスト14人も裁判を受けている。報道の自由に対する政府の新たな攻撃である。セルカレム・ファシルは妊娠7ヶ月で、医療、産前のケアが受けられないと訴えている。
被告人は全員、いわゆる不正選挙に関連して、与党と政府に対する暴力的な攻撃を仕掛けた、として起訴された。CUDの指導者たちは無実を主張し、公正な裁判が期待できないとして、ボイコットしている。彼らは、あくまでも平和的な抗議行動を組織したのであり、治安軍がデモ隊に対して実弾を使い、何十人もが殺されたときに発生した暴力について責任はない、と主張している。
国際アムネスティは、CUDの指導者、ジャーナリスト、人権活動家らが良心の囚人であると考える。反逆罪、憲法違反、暴動教唆、はては大量虐殺未遂などという、死刑を最高刑とするような罪で起訴されるいわれはない。他の被告人も良心の囚人である可能性がある。
欧州委員会などが参加しているアジスアベバの援助国大使グループと同じく、国際アムネスティも、野党指導者、人権活動家、ジャーナリストの即時無条件釈放を求める。政府は公正な裁判が行われると主張しているが、現政権の元での不公正で政治的な裁判の歴史をみると、政府の主張は疑わしい。欧州連合(EU)が、国際裁判監視団を任命した。これは重要な予防措置である。援助国グループは政府と野党間での政治的な和解を呼びかけている。
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