http://news.bbc.co.uk/hi/english/world/africa/newsid_1490000/1490533.stm
Meles Zenawi: Struggling to keep a lid on tensions
メレス・ゼナウィ:緊張を抑えるための苦闘
By Nita Bhalla(在アジスアベバ)
エチオピア首相メレス・ゼナウィ は、彼の熱心な支持者の1人が米国で難民申請を行っているというニュースにより、政治的立場に大きな打撃を被っている。
エチオピアの国会にあたる上院連邦議会議長のアルメス・メコ氏は、政府が、エチオピアの主要民族であるオロモ人に「筆舌に尽くし難い貧困と苦しみを与えた」として、国外に逃亡している。党内からの離反から数ヵ月間、党内での基盤強化に勤めてきたにもかかわらず、今回のアルメス・メコ氏の国外逃亡は、メレス・ゼナウィ首相の今後をいっそう不透明にし、多くの人々に衝撃をもって受けとめられている。アルメス・メコ議長は、政府内で人望の厚い人物で、一部の政府高官からは、今年後半任期を終えた後、大統領に就任するのではないかとの観測も出ていた。
オロモの怒り
消息筋によると、40歳代のメコ議長は、カリブ海で行われた女性大臣会議に出席した後エチオピアに帰国する途中トランジットで米国に立ち寄った。 しかし、アジスアベバに帰るのではなく、同議長は米国に難民申請を行った。彼女自身オロモ人である同議長は、オロモ人の代表は民主的には選ばれていないと指摘し、メレス・ゼナウィ首相は、OPDO(オロモ人民民主組織)を直接支配していると非難した。
同氏は、EPRDF(エチオピア人民革命民主戦線)の最も影響力のある政治勢力である、メレス首相が率いるTPLF(ティグレ人民解放戦線)は、エチオピア6300万人のうち30%以上を構成するオロモ人を迫害する最大勢力であると非難した。同氏は、「OPDO は、政府内においてオロモ人の民族的利益を代表する自立的組織となることを阻まれており、オロミア(伝統的オロモ人居住地域)をTPLFが支配するためのお墨付きを与えるための傀儡にすぎない」と述べた。
「その結果、何千人もの無実のオロモ人が連れ去られ、収容所で拷問により命を奪われ、それ以上に多くの人々が国外に逃れた。」
同氏は、首相の出身地であるティグレ地域を発展させるために、オロモ人の人材や資産が動員され、略奪さていると述べた。
OLF
5年間にわたり連邦議会議長を勤め、政府中央委員会に議席を持つ有力人物だったメコ氏は、状況を改善しようと努力したが、国外追放になったOLF(オロモ解放戦線)の同調者であると非難された。OLFは、ゲリラを主導する分離主義運動であり、エチオピアの一部地域で政府に軍事攻撃を行っている。メコ氏は、改善努力は、「抵抗に遇っただけでなく、OLFの同調者としてブラックリストに私が乗ることになった」と述べた。
また同氏は、「OLFに加わることによってオロモ人の大義のための私の闘いを今後も継続する」との意思を明かにした。アジスアベバの当局からのコメントはないが、政治アナリストたちは、党内の分裂分子や台頭する反主流派の中で自分の地位を強化する困難な闘いを続けるメレス・ゼナウィ首相にとって深刻な打撃となると見ている。